About
Reciteの考え方
Why
作った理由
他社が主催する会議に、ゲストとして呼ばれることがあります。そういう会議ほど、あとから「何が決まったんだったか」を確かめたくなります。
権限がないと、録れない
MeetやSlackの通話にゲストとして入ると、録音も文字起こしも主催者側の機能です。自分が出ている会議の記録なのに、こちらからは何もできません。会議に記録用のボットを招き入れるのも、相手の会議に自分の都合を持ち込むことになります。
イヤホンをすると、相手の声が録れない
それまではiPhoneのボイスメモで録っていました。ただAirPodsを使っていると、相手の声はイヤホンの中で鳴るのでマイクには入りません。録音するためだけに、わざわざスピーカーに切り替えるということをしていました。
ReciteがMacのシステム音声を直接取り込んでいるのは、これが理由です。イヤホンのままで、相手の声がそのまま録れます。逆にスピーカーで会議したときは、マイクに回り込んだ相手の声を取り除きます。

会話を、外に渡したくない
会議の録音から要約までやってくれる有料のサービスはあります。ですが、そうしたサービスでは会話そのものが相手のプラットフォームに渡ります。どのモデルで処理されるかも、こちらでは選べません。取引先の名前を、外部サービスの辞書に登録するわけにもいきません。
要約が、話していないことを書く
自動要約が、実際には誰も言っていない一文を作ってしまうことがありました。読んだ人は、それを議事録として受け取ります。まとめられる前の、生の書き起こしが要る。
自分の側だけで完結する記録の道具が要る。Reciteはそのために作りました。
Principles
設計の考え方
正しい書き起こしがすべて
このアプリの本質は、正しい書き起こしができることです。音質も、録音の仕組みも、そのための手段でしかありません。
たとえばスピーカーで会議していると、相手の声をマイクが拾い、相手の発言が「自分の発言」として書き起こされます。音声としては録れていても、これは失敗です。Reciteは相手の声と自分の声を別々に録っているため、相手の声を参照信号として使い、この回り込みを取り除けます。
音声を外に出さない
録音・文字起こし・概要の作成は、すべてお使いのMacの中で行われます。開発者は、それらを受け取る手段を持っていません。
これは気持ちの問題であると同時に、実務上の必要でもあります。取引先の情報を外部のサービスに預けられない。その条件のもとでも使えることが、この道具をつくった理由です。
生のテキストまでで止める
Reciteが作るのは、あとで見返して「どの会議か」が分かる程度の概要だけです。議事録の清書はしません。
詳しくまとめたいときは、書き起こしをコピーして、お使いのAIに渡してください。すでにGeminiやClaudeを契約しているなら、そこに投げて「この議論からデザイン案を出して」のように、自分でプロンプトを組んだ方が使える結果になります。
何をどうまとめるかは、その場ごとに違うはずです。道具の側で決めつけない方がよいと考えています。

隠して録るための道具ではない
相手に気づかれにくくするための機能は、意図的に設けていません。同意を得たうえで、自分の記憶を補うために使う道具として作っています。
Price
料金について
無料です。機能の制限も、広告もありません。
続けて作っていくための「応援」を、App内課金として任意で受け付けています。応援しても使える機能は変わりません。変わってしまうと、それは応援ではなく販売になるためです。
How it was made
作り方について
週末の空いた時間で作りました。設計と実装の大半は、生成AI(Claude Opus 5)と対話しながら進めています。数年前なら、個人が週末に着手して形にできるものではありませんでした。
速く作れたからといって、品質を落とす理由にはしません。録音中に強制終了してもファイルが壊れないこと、削除がごみ箱を通ること、音声が外に出ないこと。このあたりは、実機で確かめてから公開しています。
Who
作っている人
樋爪大輔。個人で開発しています。hizume.net
ご意見・不具合のご報告は dizmain@gmail.com までお願いします。個人で運営しているため、すべてにお応えできるとは限りませんが、いただいた内容には目を通しています。